JCCLSのNPO法人化が達成され、2005年6月1日より、「特定非営利活動法人
日本臨床検査標準協議会」として再出発しました。
日本臨床検査標準協議会(JCCLS)は、1967年に設立された米国のNCCLS(米国臨床検査標準委員会、2005年1月よりCLSI:Clinical
and Laboratory Standards Instituteと改名)やECCLS(欧州臨床検査標準委員会)などの動向を踏まえ、日本における臨床検査の標準化と質的改善を目的とし、1985年、発起学会4団体を含む14学会と8協会団体が加盟し、任意団体として発足致しました。
JCCLSは、現在、特別会員9団体(官公庁)、正会員31団体(学会、協会等)、賛助会員46社(企業)、個人賛助会員20人を擁する一大組織に成長しています。合計20の専門委員会が組織され、それらの専門委員会によって30以上の臨床検査の標準化に関する指針文書が作成され、承認されています。
また、JCCLSは、1995年に発足した国際標準化機構(ISO)の「臨床検査と体外診断用検査システム」専門委員会(ISO/TC212)の事務局として、日本工業標準調査会(JISC)より委嘱を受け、臨床検査分野におけるISO規格作成に携わっております。既に幾つかの国際規格が発行され、財団法人
日本規格協会(JSA)より和訳版も発行されています。なかでもISO15189:「臨床検査室−品質と能力に関する特定要求事項」に基づき、財団法人
日本適合性認定協会(JAB)と提携し、グローバルに普及しつつある臨床検査室認定プログラムの導入が予定されていることは特筆すべきでしょう。
さらに、2004年10月13日には、財団法人 機械システム振興協会と「医療診断システム構築のための基盤整備に関するフィージビリティスタディ」に関する委託契約を締結し、臨床検査の標準化プロジェクトを全国規模で立ち上げ、日常検査項目の大部分を対象として、医療計量および臨床検査機器システムにおける計測のためのトレーサビリティを確立し、必要な標準化を徹底し、測定機器間、測定方法間、検査機開間において互換性確保させるとともに、有効なデータベースを構築するという一大作業に着手しています。
このように、JCCLSの活動が質的、量的にも拡大し、臨床検査領域における役割を担うにつれ、社会的任務と責任を有する法人格を取得することの必要性が生じてまいりました。昨年12月9日開催の臨時幹事・評議会において2005年5月を目処に、今後のJCCLS活動に相応しいNPO法人(特定非営利活動法人)を取得することが決議されました。その後直ちに、NPO法人化取得作業が開始され、所管する東京都庁との折衝を経て、2005年1月11日に「NPO法人設立認証申請書」を提出し、2005年4月20日付で認証書が交付され、続いて5月19日、設立登記が完了致しました。
NPO(特定非営利活動法人)法は、1989年、社会貢献活動を促す目的で施行され、法人化後には以下のメリットが与えられます。
●不動産登記や銀行口座開設が法人名で行える。
●公的事業契約を法人名で締結できる。
●組織の法的基盤が確立されることにより社会的信用が増す。
●政府機関等からの補助金等が受け易くなる。
●NPO法人の収入は、会費、寄付金、事業収入、補助金・助成金と幅広い。
●国税庁長官から認定を受けた場合、税制上の優遇措置がある。
NPO法の特徴(任意団体と最も異なる点)として、「不特定かつ多数の者の利益(公益)の増進に寄与する活動であること。即ち法人の活動によって利益を受ける者が特定されず、広く社会一般の利益となること。構成員相互の利益又は特定の個人・団体の利益を目的とした活動は、特定非営利活動ではないこと」が強調されています。
NPO法人JCCLSに対して、今後、倍旧のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本臨床検査標準協議会
平成17年度 会長 渡邊 清明
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