| 標準採血法ガイドライン第1版(GP4-T)の発行にあたって (2004/7) 適正な検体採取が検体検査の基本であるとすれば、採血は血液を検体とする臨床検査を正しく行うための重要な第一段階と位置付けることができます。臨床検査のさまざまな局面に関して標準化の重要性が指摘され、日本臨床検査標準協議会(JCCLS)は1985年の設立以来、その実践において中心的な役割を担ってまいりましたが、この事業の一環としてJCCLSでは今回、検体検査の基本ともいうべき採血法についてガイドライン(指針)を策定することといたしました。
この度、「JCCLS標準採血法検討委員会」を設置し、医師、看護婦、臨床検査技師および医療器材製造業界を代表するメンバーの参加を得るとともに、厚生労働省の担当官にもオブザーバーとして御参加いただくなど、関連各界の意見を広く取り入れるよう努めた次第であります。
標準的な採血法の手順を検討するにあったては、拠り所となるべき科学的なデータが限られていることもあり、@採血を受ける者および医療従事者の安全、A正しい検査結果の保証、B我が国の医療事情を考慮した上での採血現場における実用性、C現在、我が国で入手可能な医療機材の性能、D経済的な効率などの諸要素を総合的に勘案し、できる限り合理的な説明が可能であると考えられる選択肢を採用いたしました。このような採用の根拠を御理解いただけるように、手順毎に注意事項・補足事項を付すとともに、特に争点となる問題については、さらに巻末にQ&Aとして詳細な解説を加えるなどの配慮をいたしました。
昨年来、採血管の末滅菌の問題に端を発して適正な採血法をめぐる論議が活発化し、また一部の臨床現場では採血法に関する混乱が生じるなど、標準的な採血法の提示が強く求められている現状に鑑み、今回は可能なかぎり早期に、得られた成果を試案(Tentative
Guideline)として公表することといたしました。これは米国臨床検査標準協議会(NCCLS)におけるTentative guidelineに相当するものであります。今回公表いたしましたTentative
Guidelineについては、一定期間の後、各界、各位から寄せられた御意見などを集約して見直し、改定を行い、最終的なApproved
Guidelineとする予定であります。今回はまず成人の静脈採血を中心としたガイドラインといたしましたが、小児の採血法など、今後さらに内容の充実をはかる必要があるものと考えております。
なお、本標準採血法ガイドライン・第1版(本体価格:500円+消費税)は以下で購入できます。
有限会社 学術広告社
〒113-0033 東京都文京区本郷2-31-2(笠井ビル)
TEL (03) 3816-7678 FAX (03) 3818-6374
平成16年7月
|